こんにちは。
先日美肌について書きましたが、その中で「黄帝内経素問」というワードを使いましたので、少し触れたいと思います。
といっても、私も中医学の歴史を勉強したとき、少し触れただけなので、勉強不足なのですが・・・
「黄帝内経」とは、中国で紀元前200年ころから8年ころにかけて書かれた、中医学の経典のような位置づけとなっている書です。
「素問」と「霊枢」の二篇に分かれていて、自然界の陰陽、飲食、起居、人体の生理、解剖、病理、診断、治療まで書かれている書物です。
特徴としては、陰陽五行説を理論の基盤にしている点です。
これは、陰陽学説と五行学説の総称なんですが、こう書くと良くわかりませんね。
陰陽学説は、自然現象から発展したものです。
例えば、「天」は陽・「地」は陰、「昼」は陽・「夜」は陰、「明るい」は陽・「暗い」は陰。
すべての物には表と裏があるように、明るいイメージはの表面や外側を陽、裏側や内側を陰として考えます。
食べ物で言えば、体を温める唐辛子や生姜・にら・胡椒・鶏肉・海老などは陽です。
体を冷やす物、スイカ・トマト・胡瓜・大根・苦瓜などは陰です。
ほら、ぐっと身近になってきました。
五行学説は時々ブログで触れてきていますが、すべての物質を木・火・土・金・水にあてはめて、自然界と人体のすべてを説明しようとする学説です。
「金」は今の時期の「秋」にあたり、五臓であれば「肺」、色であれば「白」というものです。
実は私たちが現在でも使っている「未病」という用語も黄帝内経で初めて使われたと言われています。
歴史って深いですね。
私もまだまだ勉強不足と実感します。
今日は先人の知恵の素晴らしさを、少しだけ紐解いてみました。
読んでいただいてありがとうございました。
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