こむら返り

中医学

こんにちは。

夜中に足がつって、痛みで目が覚める事があります。

痛くて痛くて。

治そうと思って伸ばすと、反対側もつってしまって、にっちもさっちもいかなくなって。

そんな時は痛い足を引きずり、芍薬甘草湯しゃくやくかんぞうとうを一包飲みます。

その後トイレに行って、蒲団ふとんに戻る頃には落ち着きます。

芍薬甘草湯は最近有名になった印象があります。

市販の物もありますし、医師に直接お願いする方も多いようです。

芍薬甘草湯はその名の通り、芍薬しゃくやく甘草かんぞうの2つの生薬で出来ています。

芍薬は補血類ほけつるいの生薬で、特に肝血かんけつ不足を補います。

甘草は補気類ほきるいの生薬で、の気を補い血を作る働きを助けます。

芍薬、甘草そのものにも痙攣けいれんを落ち着かせる働きがあるようですが、更に面白いのが、芍薬の酸味、甘草の甘味を足すことによっていんに変わり、痛みを止める働きになるそうです。

こむら返りのほか筋肉痛、関節痛、痙攣を落ち着かせることからしゃっくりや腹痛にも利用される事があります。

即効性があって、本当に有り難い薬なのですが、勿論もちろん気をつける必要もあります。

第一に、使いすぎる事によって甘草の量が増え、血圧の変動や浮腫むくみのような副作用が出る場合があります。

毎日飲んでいる方、他にも漢方薬を飲んでいる方、甘味料としても使われてもいるようですので、気をつけて下さい。

第二に、痙攣で芍薬甘草湯を飲む、ということは、あくまでも対症療法たいしょうりょうほうと言うことです。

毎日のように足がつるような場合は、まずはかかりつけ医に相談し、他の病気がひそんでいないか確認しましょう。

プラスで体質改善、生活習慣の見直しをしてください。

今日からすぐに出来るのは、生活習慣の見直しです。

運動や脱水、冷えが原因のこむら返りであれば、運動の前後でストレッチをする、こまめな水分摂取、足の保温を心がけましょう。

お風呂の前後に、寝る前に、夜中にトイレで目が覚めた時に、コップ半分の水分を取るようにするだけでも、随分違います。

脱水が進んでいる場合は、経口補水液を利用すると更に効果的です。

読んでいただきありがとうございました。

皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。

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