体質改善・気虚と血虚

中医学

こんにちは。

9月になっても暑い日が続き、天候も安定しなくて、なんとなく体調不良を訴えて薬局に来られる方も多いようです。

コロナにかかる方も増えてきていますし、落ち着かない日々を過ごしていますが、皆さんはいかがですか?

体調を整え、気持ちよく過ごすため、食養生しょくようじょうで整えていきましょう。

食養生していくために、まず考えていきたいのが、今の体質です。

体質とは、その方のその時の体の状態を言います。

以前よりお伝えしているように、体質を考える時は、まず虚性体質と実性体質の2つのどちらかを考えます。

虚性体質とは、精・気・血・津液しんえきの量の不足や働きの低下によって現れる体質です。

実性体質とは、臓腑ぞうふの働きが旺盛おうせいで、気・血・水がうまく巡らない事などで現れる体質です。

ただし、人は複雑なので、単純に虚性・実性に分けることはできません。

今回はいくつかの体質が合わさった場合を考えて見ようと思います。

今日は気虚ききょ血虚けっきょの体質です。

□性格は内向的でせている

□顔色が白いか黄色

□爪の色が薄い

□気力がわかない、疲れやすい

□声に張りがなく、息切れする

□汗をかきやすい

□めまいや立ちくらみする

□忘れやすい

□目や皮膚が乾燥する

□手足のしびれ

□睡眠が浅い、夢をよくみる

動悸どうきがある

□食欲があまりなく、温かい物を好む

□お腹が張り、筋肉がたるむ

浮腫むくみやすい

□軟便・下痢・便秘など、お通じが順調でない

頻尿ひんにょう

□舌は色が薄く、浮腫んで歯の跡がついている

□舌の苔は白い

エネルギーも栄養も足りていない状態ですね。

当てはまる項目が多い方にお勧めの食材として、気を補う補気類ほきるい、体を温め気を巡らす辛温解表類しんおんげひょうるい、血を養い潤す養血類ようけつるい滋陰類じいんるいです。

補気類

米(うるち米・もち米、オートミール・長芋・じゃが芋・さつま芋・カボチャ・キャベツ・カリフラワー・インゲン豆・椎茸しいたけくり・桃・鶏肉・牛肉・うなぎ・どじょう・さばかつおいわしたらすずき・蜂蜜・なつめなど

辛温解表類

生姜・葱・三つ葉・パクチー・ 茗荷みょうがなど

肉類やいも類は重いので、玉ねぎややえんどう豆など理気類りきるいの食材や、辛温解表類しんおんげひょうるいの食材を組み合わせてください。

養血類

にんじん・ほうれん草・落花生・ぶどう・ライチ・豚レバー・豚ハツ・豚足・イカ・タコ・赤貝など

滋陰類

いちご・小松菜・アスパラガス・白きくらげ・松の実・百合根・胡麻・卵・豚肉・馬肉・牛乳・乳製品・アワビ・牡蛎・ムール貝・ホタテ貝・クコの実など

これらの食材を組み合わせてメニューを考えていきましょう。

調子が悪い状態が続いている方は、まずはかかりつけの医師に相談し、特にこれといって悪いところがない場合に、体質改善を考えていきましょう。

読んでいただきありがとうございました。

皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。

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