土用の丑の日

中医学

こんにちは。

今日は「土用どよううしの日」ですね。

スーパーに行くと、ここぞとばかりにうなぎが並んでいますので、皆さんもご存じかと思います。

でも、なんで鰻を食べるのか、そもそも「土用」って何の日?と疑問がわきませんか?

鰻を食べる日と思っている土用の丑の日、実は夏の土用の丑の日なんだそうです。

「丑の日」は干支えとの「うし」ですので、12日に一回あります。

「土用」とは、雑節ざっせつの一つで、それぞれの四季の終わりの18日間のことをさします。

土用の期間にある丑の日が、「土用の丑の日」ということになります。

(雑節には皆さんなじみのある、節分せつぶん八十八夜はちじゅうはちや半夏生はんげしょう彼岸ひがんなどがあります。)

「丑の日」は縁起えんぎをかついで、「う」のつく食べ物を食べると良い、とか、平賀源内ひらがげんないが夏に売り上げが伸びないうなぎ屋から頼まれて宣伝した、とか、鰻を食べるようになったのには諸説あるようです。

鰻はいわゆる精の付く食べ物です。

薬膳では補肺益胃ほえきはいい強壮筋骨きょうそうきんこつという働きがある食材として、めまいや疲れ、喘息、足腰が弱っているような時に利用されます。

確かに、暑い夏に元気をだすには良さそうです。

その他にも「う」のつく食べ物として、梅干しやきゅうり・冬瓜、うどんなどがあるようです。

「土用(季節の終わりの18日間)」はいわゆる季節の変わり目の時期です。

季節の変わり目といえば、温度変化も大きく疲れてしまい、体調を崩す方がいらっしゃいます。

その期間は無理せず、変わった気温に体を慣らし、養生することが大切になります。

以前にも書きましたが、中医学の五行学説は、あらゆるものは木・火・槌・金・水からなるという考え方です。

「土」は大地、万物を生み出し、育て養うということ。

五臓でいうと脾にあたります。

脾は、消化・吸収をつかさどり、水分や栄養の吸収にとても大切な臓です。

土用の時期は、脾に負担がかかりやすいため、消化の悪い物や刺激が強い物は避け、養生することが大切ですね。

読んでいただきありがとうございました。

皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。

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