舌の観察

中医学

こんにちは。

皆さんは鏡で自分の舌を観察することはありますか?

中医学・薬膳を勉強していてわかったのですが、症状を分析する際、必ず舌の状態を確認します。

特に体質を判断するうえで、舌と舌の苔(舌苔ぜったい)の観察はとても大切です。

正常な舌は、潤沢じゅんたくで、程よい厚さと大きさで自由に動かせます。

色は薄い赤色、舌苔は薄い白色とされています。

舌の色が薄かったり、逆に紫がかっている、

舌が厚ぼったくなっている、またはせている

舌に歯形がついてむくんでいる

舌苔が厚くなって、白や黄色、灰色がかっている、または苔がはがれているなど、

舌はその方の体調を良く現わしています。

舌の観察といえば、私自身舌痛症ぜっつうしょうに苦しんだ時期がありました。

舌の苔こそ薄い白でしたが、口の中じゅう浮腫むくんでいる感覚でした。

特に舌がひどく、歯形がくっきりついていました。

痛みはかなりひどかったのですが、味覚は問題なくて。

血液検査してもらいましたが、貧血も亜鉛不足もありませんでした。

まだ中医学の勉強はしていませんでしたので、ストレスで胃がおかしくなっているからかしら?位しか思いつきませんでした。

(今考えればストレスだらけで、疲れも溜まって、睡眠不足も重なっていた時期でした。)

その時は漢方薬に詳しい先生に勧められて、しばらく六君子湯りっくんしとうという漢方薬を飲み、少し楽になりました。

その選択はあながち間違っていなかったようです。

六君子湯は四君子湯しくんしとうという気虚(エネルギー不足)に使う基本処方に、半夏はんげ陳皮ちんぴという生薬をプラスした漢方薬です。

半夏は、ストレスや疲労で気が上がってくるのを抑えます。良く梅核気ばいかくきと言われる、のどに何か詰まっているような感覚がある時に利用される生薬です。(食材としては使われません)

陳皮は気を動かし、お腹を温め消化機能を改善します。温州ミカンの皮を乾燥させた物で、七味唐辛子などにも入っています。

今でもストレスがかかるとすぐに調子が悪くなるので、体調に合わせて飲んでいます。

他にも試してみた薬はありますが、私にはこれが良いようです。

私は痛みがひどくなってから舌を観察し始めたのですが、もっと早くから観察していればよかったと思います。

舌痛症だけでなく、舌は色々な体の状態を現わします。

朝顔を洗ったとき、べーっと舌をだして観察する事を習慣にしてみてください。

読んでいただきありがとうございました。

皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました