実性体質・血瘀体質

中医学

こんにちは。

体調を崩しがちな方の中には、ご自分の体質を改善したいと考えている方も多いかと思います。

調子が悪い状態が続いている方は、まずはかかりつけの医師に相談し、特にこれといって悪いところがない場合に、体質改善を考えていきましょう。

体質改善のために、まず自分の体質を知ることが大切です。

今回は、良好でない体質といえる、実性体質について考えていきます。

精・気・血・津液の量の不足や働きの低下によって現れる虚性体質と違い、

実性体質とは、臓腑ぞうふの働きが旺盛で、気・血・水がうまく巡らない事などで現れる体質です。

人は複雑なので、単純に虚性・実性に分けることはできませんが、当てはまる事が多い体質が近いといえるでしょう。

実性体質4回目の今日は、血瘀体質けつおたいしつについて考えてみます。

体内の血流が良い状態では、五臓六腑ごぞうろっぷも正常に働いています。

それに対して、体の老化や気虚ききょ(エネルギー不足の状態)、病気、怪我けが、寒さなどが原因で血の流れがスムーズに行かなくなることがあり、この状態を血瘀けつおと言います。

血瘀には4つ、大きな特徴があります。

疼痛とうつう:筋肉痛や関節痛、月経痛など、体のどこかに固定した痛みがあり、温めることで痛みが和らぐ。

紫紺しこん:顔色や爪の色が暗い、あざがある、舌の表面に黒い点がある、舌の裏の静脈が黒く張っている

腫塊しゅかい:月経血の塊や血栓のような固まりがある

出血:あざや不正出血を起こしやすい

チェック表

□顔色が暗い

□目の周囲の色が暗い

□あざができやすい

□しみ・そばかすが多い

□肌が乾燥している

□固定している痛みがある

□下肢に青筋があらわれる(静脈瘤じょうみゃくりゅう

□舌は紫色に近い、黒い点がある

□舌の裏の静脈が黒く張っている

□女性であれば、月経痛があり、固まりの出血がある

                        (体質薬膳学 辰巳洋先生著 参照)

血瘀体質は温かくなると血流が順調になるので、冷やさないように気を付ける事も大切です。

血瘀体質の方には血を動かす理血類りけつるい、血は気のエネルギーで流れるため、気を動かす理気類りきるい、また、けいらくの通りを良くするための袪湿類きょしつるいの食材がお勧めです。

理血類

れんこん、茄子、空心菜、黒きくらげ、おから、青梗菜ちんげんさい甜菜てんさい、くわい、酢など

理気類

玉ねぎ、らっきょう、えんどう豆、そば、オレンジ、文旦ぶんたん蜜柑みかん、金柑、梅の花、ジャスミンなど

袪湿類

さくらんぼ、かりん、うど、酒など

チェックがたくさん入った方は、これらの食材を取り入れた食事をしてみてください。

読んでいただきありがとうございました。

皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。

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