こんにちは。
体調を崩しがちな方の中には、ご自分の体質を改善したいと考えている方も多いかと思います。
調子が悪い状態が続いている方は、まずはかかりつけの医師に相談し、特にこれといって悪いところがない場合に、体質改善を考えていきましょう。
体質改善のために、まず自分の体質を知ることが大切です。
今回も実性体質について考えていきます。
精・気・血・津液の量の不足や働きの低下によって現れる虚性体質と違い、
実性体質とは、臓腑の働きが旺盛で、気・血・水がうまく巡らない事などで現れる体質です。
人は複雑なので、単純に虚性・実性に分けることはできませんが、当てはまる事が多い体質が近いといえるでしょう。
実性体質2回目の今日は、痰湿体質ついて考えてみます。
痰湿体質とは、臓腑機能が失調して、体内に水が停留しやすい体質です。
食べたり、飲んだりして体内に取り入れられた水分は、臓腑の働きによって利用され、循環し、排泄されます。
この臓腑のどこかが不調になると、水の代謝が停滞するなど、うまくいかなくなって、体に水湿ができます。
また気温の変化やストレス、食べすぎや運動不足などが原因になることもあります。
特に、消化機能が落ちた時になりやすいようです。
□顔色が黄色っぽい
□肌が脂性、吹き出物ができやすい
□体が重く、倦怠感がある
□脂っこいものや甘い物を良く食べる
□多汗
□痰が多い
□みぞおちのつかえ感がある
□食欲不振
□口の中がネバネバする
□舌の苔が白く、厚く、べたべたする
□軟便・下痢をしやすい
□頭が重い
□水太り、むくみやすい (体質薬膳学 辰巳洋先生著 参照)
痰湿体質の方にお勧めの食材は、気を動かす理気類や湿を取り除く袪湿類、痰を取り除き咳を鎮める化痰止咳平喘類の物です。
理気類
玉ねぎ・らっきょう・えんどう豆・蜜柑・金柑・梅の花・ジャスミン・陳皮など
袪湿類
うど・鯉・鮒・ふぐ・小豆・黒豆・そら豆・とうもろこし・さくらんぼ・酒など
化痰止咳平喘類
クラゲ・里芋・春菊・からし菜・豆乳など
チェックがたくさん入った方は、これらの食材を取り入れた食事をしてみてください。
読んでいただきありがとうございました。
皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。
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