こんにちは。
体調を崩しがちな方の中には、ご自分の体質を改善したいと考えている方も多いかと思います。
調子が悪い状態が続いている方は、まずはかかりつけの医師に相談し、特にこれといって悪いところがない場合に、体質改善を考えていきましょう。
体質改善のために、まず自分の体質を知ることが大切です。
今回は、良好でない体質といえる、実性体質について考えていきます。
精・気・血・津液の量の不足や働きの低下によって現れる虚性体質と違い、
実性体質とは、臓腑の働きが旺盛で、気・血・水がうまく巡らない事などで現れる体質です。
人は複雑なので、単純に虚性・実性に分けることはできませんが、当てはまる事が多い体質が近いといえるでしょう。
今日は、気鬱体質ついて考えてみます。
「鬱」とは通じないという意味です。
心が晴れ晴れしない、気がふさぐ、という意味のほかにも、草木が生い茂っているさま、という意味もあります。
「鬱蒼とした森」といえば、暗く、風が通り抜けないような深い森をイメージするのではないでしょうか。
気鬱体質とは、長期にわたって日常的にストレスがかかり、情緒の抑制・感情の憂鬱・いやな気分などによって、気の巡りが滞る体質の事です。
□顔色が暗い、表情がない
□神経質、敏感
□不信感を抱きやすい
□ため息が多い
□両脇の辺りがつっぱる感じ
□お腹、胸が張って痛い
□のどに何かつまっている感じ
□げっぷやしゃっくりがよくある
□お腹の痛み、張り、ガスがでると楽になる
□眠りにくい
□便秘や下痢 (体質薬膳学 辰巳洋先生著 参照)
気鬱体質の方にお勧めの食材は、気を動かす理気類です。
理気類
そば・玉ねぎ・らっきょう・えんどう豆・蜜柑・金柑・オレンジ・文旦・梅の花・ジャスミン・陳皮など
チェックがたくさん入った方は、これらの食材を取り入れた食事をしてみてください。
食事だけでなく、ストレスを上手に発散することも大切です。
まずはリラックス。
緊張している心と体をほぐすよう、ゆっくりと深呼吸をしましょう。
歌が好きであれば一人カラオケなども良いでしょう。
にぎやかな事がストレスになる方であれば、静かな図書館で好きな本を読むのもいいでしょう。
映画を見て思いっきり泣いたり、感動したり。
自分が心地よいと思える空間で、出来るだけ過ごすよう心掛けたいものです。
読んでいただきありがとうございました。
皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。
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