こんにちは。
「医食同源」という言葉は皆さん聞いたことがあると思います。
病気を治療するのも、日常の食事をするのも、ともに命を養い健康を保つためには欠くことができないもので、源は同じだという考え方です。
薬膳や漢方を勉強していると、それを実感することがたびたびあります。
良く処方される漢方薬にも、日頃私たちが食べている食材が生薬としてたくさん使われているのはご存じですか?
例えば、「大建中湯」
お腹が冷えて良く動かない・痛い・便秘がち下痢がちという方、お腹の手術をされてイレウス(腸の蠕動運動がうまくいかない状態)の予防が必要な方などに処方される事がある漢方薬です。
この構成生薬は、山椒・乾姜(生姜を乾かしたもの)・人参(朝鮮人参といわれるもの)・膠飴(麦芽糖)です。
山椒も乾姜も体を内側から温める温裏類です。
朝鮮人参はスーパーでは買えませんが、食用として使われることが許可されています。
「桂枝湯」や「葛根湯」
風邪の引きはじめなどに良く使われる漢方薬です。
この中にも桂皮(本来は桂枝ですが、日本では桂皮・シナモンを使っています)・大棗(なつめ)・生姜が入っています。
その他にも、小麦(小麦)や胡麻、米(粳米)、山芋(山薬)、よもぎ(艾葉)、しそ(蘇葉)、ハッカ(薄荷)、ゼラチン(阿膠)など、数多くの物が薬として使われています。
勿論、今挙げた物は薬ですので、その方の体の状態にあわせ、医師や薬剤師(漢方薬局)が治療薬として処方します。
でも、毎日食事する時、食材の性質を知って、自分の体の状態と合わせて考えて利用していけば、立派な養生になると思いませんか。
読んでいただきありがとうございました。
皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。
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