体質改善・気虚と痰湿

中医学

こんにちは。

朝夕は涼しくなり、やっと秋が来たと実感がわいてきました。

でも、日によっては蒸し蒸しして、スッキリしない状態は、やっぱり気持ちが沈みがち。

少しでも楽に過ごすため、食養生していきましょう。

食養生していくために、まず考えていきたいのが、今の体質です。

体質とは、その方のその時の体の状態を言います。

以前よりお伝えしているように、体質を考える時は、まず虚性体質と実性体質の2つのどちらかを考えます。

虚性体質とは、精・気・血・津液しんえきの量の不足や働きの低下によって現れる体質です。

実性体質とは、臓腑ぞうふの働きが旺盛で、気・血・水がうまく巡らない事などで現れる体質です。

ただし、人は複雑なので、単純に虚性・実性に分けることはできません。

今回はいくつかの体質が合わさった場合を考えて見ようと思います。

今日は気虚ききょ痰湿たんしつの体質について考えてみます。

□脂っこい物を好む

□肥満気味

□めまい

□忘れっぽい

□眠い

□声が小さい

□息切れ

□多汗

□痰が多い

□口の中がネバネバする

□気力がわかない

□疲れやすい

□食欲が少ない

□お腹が張る

浮腫むく

□体が重たい

□胸がつかえる

□舌の色は薄い

□舌の苔は白く、ネバネバする          (体質薬膳学 辰巳洋先生著 参照)

気虚(エネルギー不足の状態)によって水の調節・代謝の働きが低下することによって、水が溜まりやすくなり痰湿たんしつが生じている状態です。

気虚と痰湿、両方の状態が同時に現れているので、お勧めの食材は、気を補う補気類ほきるい、気を動かす理気りき類や湿を取り除く袪湿類きょしつ、痰を取り除き咳を鎮める化痰止咳平喘類かたんしがいへいぜんるいの物です。

補気類

米(うるち米・もち米、オートミール・長芋・じゃが芋・さつま芋・カボチャ・キャベツ・カリフラワー・インゲン豆・椎茸しいたけくり・桃・鶏肉・牛肉・うなぎ・どじょう・さばかつおいわしたらすずき・蜂蜜・なつめなど

理気類

玉ねぎ・らっきょう・えんどう豆・蜜柑みかん金柑きんかん・梅の花・ジャスミン・陳皮ちんぴなど

袪湿類

うど・こい・鮒・ふぐ・小豆・黒豆・そら豆・とうもろこし・さくらんぼ・酒、冬瓜・など

化痰止咳平喘類

クラゲ・里芋・春菊・からし菜・豆乳・梨・海藻・浅蜊あさり・くらげ・びわ・柿・銀杏など

チェックがたくさん入った方は、これらの食材を取り入れた食事をしてみてください。

いつもお伝えしていますが、症状が重い方は、まずはかかりつけの先生に相談してください。思わぬ病気が潜んでいる事もあります。

読んでいただきありがとうございました。

皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。

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