こんにちは。
今日は二十四節気の立冬です。
冬の訪れを感じ始める時期のはずですが、今一つ今年はピンと来ません。
でも、確実に冬は近づいて来ているので、体の準備はしておかねば。
冬は寒くて乾燥する季節です。
寒気によって体の陽気が邪魔をされ、気血の動きも悪くなります。
冷えや痛み、関節や筋肉のこわばり、しもやけなどの症状を感じる方も。
血圧も上がりやすくなりますし、心筋梗塞や、脳卒中などのリスクも上がります。
空気の乾燥も加わりカゼを引く方も増えます。
インフルエンザも猛威をふるっているようですので、くれぐれも気をつけて過ごして下さい。
冬は五臓のうちの「腎」が最も盛んになります。
「腎」とは西洋医学でいう腎臓とは異なります。
生命力の源のようなもの、といえばわかりやすいかと思います。
生まれながらにもっている、エネルギーが貯蔵されている場所です。
成長や発育などの大切な役目を果たし、30代でピークを迎えたら衰え始めます。
いわゆる老化です。
エネルギーが減って行くので、疲れやすくなったり、肌の張りがなくなったり。
そこで、冬は特に補う事を大切にしていきます。
腎には腎陽と腎陰があります。
腎陽とは、体を温めたり機能させる働きがあります。
腎陽が足りないと、冷えたり疲れやすくなったりします。
お風呂などでゆっくり外から温めるだけでなく、体の中からも補い温めましょう。
特にお勧めの食材は、羊肉や鹿肉、胡桃、岩魚、海老、ナマコなどです。
その他にも、体を温める生姜や葱、にら、鮭、鯵、唐辛子や胡椒、山椒、シナモンなども上手に利用していきましょう。
腎陰とは、体を潤す水や血液などの源です。
夏の暑さ、秋の乾燥と続けざまに失われているかもしれません。
火照りやのぼせを感じる、寝汗をかいたり、ぐっすり眠れない場合は腎陰の不足かも。
お勧めの食材は、特に腎に入りやすい黒胡麻や鴨肉、豚肉、卵、牡蛎、ホタテ貝、アワビ、ムール貝、すっぽん、クコの実などです。
自分の体調に合わせこれらの食材を上手に組み合わせて、腎を寒さから守ってアンチエイジングしていきましょう。
読んでいただきありがとうございました。
皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。
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