こんにちは。
今日は二十四節気の「清明」です。
「すべての物が清らかで生き生きしている」という意味です。
中国の古典『黄帝内経』で、春の養生として
「夜更かしはしても良いが、朝は早く起きて庭をゆっくり散歩する。体を締め付けているものがあればゆるめ、体を伸びやかにして過ごすように心掛ける」
と書かれています。
ゆったり、のんびり構えて、気持ちよく過ごしたいものです。
そうはいっても、4月は何かと落ち着かない時期であるのもまた事実です。
新年度、あたらしい生活や出会い、何となくそわそわ落ち着かない方も多いのではないでしょうか。
「木の芽時」という言葉をご存じでしょうか。
3月から4月にかけて、冬を乗り越えた木の芽が芽吹いたり、虫などが動き出す今の時期を言います。
この時期は寒暖差が激しく、また花粉などでも体がストレスを感じてしまい、自律神経が乱れやすくなります。
これだけでも体調を崩してしまいますが、そこに新生活の期待や不安、環境の変化が加わって、心まで不安定になってしまう場合もあります。
まずは生活のリズムを整えましょう。
『黄帝内経』にもあるように、朝は早く起きてカーテンをあけ、朝日を十分浴びてください。こうすることで、睡眠の質も変わってきます。
適度な運動も大切ですが、しすぎないように気を付けてください。
以前も書きましたが、春は「肝」の働きが活発になります。
肝の働きは、気・血・津液の流れを正常に保ち、消化機能を高めます。
イライラや鬱鬱している時は、気の流れが滞ってしまっている状態が考えられます。
そんな時は、気の流れをスムーズにする食材をとってみるのも一つの方法です。
レモンや蜜柑などの柑橘系、香りの良いハーブ類をちょい足ししたり、ジャスミン茶やカモミールティーなど香りの良いお茶も良いですね。
ただし、胃腸の弱い方は、酸味の摂りすぎに気を付けてください。
読んでいただきありがとうございました。
皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。
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