「血」について

こんにちは。

以前「気き」について書きましたが、今日は「血けつ」について考えてみようと思います。

中医学でいう「血けつ」は、「人体じんたいを構成こうせいする基本的きほんてきな物質ぶっしつで、生命活動せいめいかつどうを維持いじする赤色の液体えきたい」です。

西洋医学せいよういがくでいう血液けつえきと近い部分もありますが、異ことなった概念がいねんもあります。

血けつの働きは大きく分けると2つです。

①体中を巡めぐり、各臓腑かくぞうふ・組織そしきに営養えいようを供給きょうきゅうし、潤うるおし、冷やしたり、温めたり、各機能かくきのうのバランスを調節する

②精神を養やしない安定させる

血けつが足りなくなれば血虚けっきょとなって、営養不足えいようぶそくに陥おちいります。

顔色が悪くなったり、めまいや不眠ふみん、体の痺しびれなどの症状が起こります。

臓腑ぞうふの営養も足りなくなるので、場合によっては疲れやすくなり、耳鳴みみなりがしたり、視力しりょくが落ちたり、集中力が低下したりといった症状が現れる場合もあります。

血虚の方の共通きょうつうの症状に、顔色が白い、爪つめや唇くちびるの色が淡白たんぱく、舌したの色が薄うすいなどがあります。

そういえば・・・という方は食事も意識してみてください。

薬膳やくぜんで血虚の方に良く使われる食材は、ほうれん草や小松菜、にんじん、落花生らっかせい、ライチ、豚ぶたや鶏とりのレバーやハツ、烏賊いか・タコなどがあります。

また、血の生成には気が必要なので、気を補う食材を合わせると効果的です。

良く使われるのは、米や芋類いもるい・南瓜かぼちゃ・キャベツ・いんげん・カリフラワーや干し椎茸しいたけなどです。

ほうれん草やタコは体を冷やす働きがありますので、冷えが強い方は気を付けてください。

読んでいただきありがとうございました。

皆さんの養生の参考になれば嬉しいです。